林恭子『ひきこもりの真実』(ちくま新書)

 

・林恭子『ひきこもりの真実』(ちくま新書)読了!

・ことしのベスト本です。いい本です。林さんの伝えたいという

 気持ちがあふれています。自分たちの活動や問題点を繰り返し

 指摘することによって全体が分かってくる。美容師の自宅訪問なんて

 ひきこもり、ってそういうことあるよなと思えたし。図面をつけたことで

 地下世界とかの実感がわいたし。社会の問題であるということも理解できた。

・本の構成では普通なら自分のことからはじまるのだろうに、後に持ってきた。

 読んでみるとわかるのだがこの工夫が正解だった。最後の妹さんのコラムで

 妹さんが側面からみた林さんやお母さんのことを語っていてそれで林さんのことが

 立体的に見えてきた。このアイデアも素晴らしいなと思いました。

・この本は当事者にとってきっかけになるだろうし、たくさんの人にいろいろな人に

 読んでもらいたい本です。