・『往復書簡集 ひとりになること 花をおくるよ』
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・植本一子さんの自費出版です。吉祥寺の古書防波堤
にて購入。古本屋ではあまり新刊本を買わないのだが、
植本一子『かまわない』(自費出版)も、
阿佐ヶ谷のコンコ堂で買ったことがある。
・ぺらぺらと読み始めると読みたくなってしまうんです。
自分だったらここまで文章にすることできないなあ、と
思うところが植本さんにある。
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・コロナのことやお互いのこどものことが中心になっている
往復書簡。滝口悠生というひとはよく知らなくて、最近
織田作之助賞を受賞したという記事は読んだが。
・植本一子が滝口悠生の文章を
一つの事柄をミクロにもマクロにも捉えて書きだされている
感じがして……
と書かれていて、いやあほんとそうだよなあと思った。
・植本一子は自分の内面を書きだすのがうまくて、滝口悠生は
ひとつの小さいことをこれでもかというように細かく再現
している……そんな違いが二人にあるからこの往復書簡が
おもしろいんだと思う。