川崎の古本市で買いました

田中小実昌の「ポロポロ」(河出文庫)が読み終わって、ポロポロ (河出文庫)
マルセ太郎「芸人魂」(講談社)を読み始めた。
マルセ太郎のことばで

弱者に記憶あり

ということばが好き。というより、ぐさっときた。こころに。
確かにいろいろな場面で考えて、このことばはことごとく
当てはまる。わかり易いところでは、いじめっこはいじめても芸人魂
覚えていない。だが、いじめられた方は、
ずぅーと覚えている。忘れようにも忘れられない。
こどもであろうが、おとなであろうが同じこと。
いじめたほうは軽い気持ちであるし、いじめたという
自覚がない。だから記憶にのこらない。しかし、
いじめられたほうは根にもつ。
これは暗いかもしれない。じめじめとしていて。
そうそう弱者はいつまでも覚えている。
深い出来事を忘れやしない。