いやはやなんとも

高野慎三つげ義春1968」(ちくま文庫を読了。
 1968というのは「ねじ式」が発表された年のこと。
・この本で知ったのだが、滝田ゆうが「寺島町奇譚」は
 つげ義春に影響をうけて書いたとのこと。滝田のほうが年長だし、
 意外だったなあ。それも斜線の描き方など作風だけでなく、
 テクニックまでまねたらしい。
・元旦にMXテレビで放映していた映画「トキワ荘の青春」を録画して
 観る。登場人物につげ義春が出てくる。つげは赤塚不二夫とは交流が
 あったようだ。しかし、どうにもとってつけたような設定には疑問だ。
 それこそつげが注目されだしたのは1968年前後であるし、
 「トキワ荘の青春」は1950年代だ。それがどうも
 「ねじ式」の頃のつげが出てくるのだ。
・まあ、映画だからと割り切ればいいのか。ドキュメンタリーではないのだし。

 

つげ義春1968 (ちくま文庫)

つげ義春1968 (ちくま文庫)