・高野慎三「つげ義春1968」(ちくま文庫)を読了。
1968というのは「ねじ式」が発表された年のこと。
・この本で知ったのだが、滝田ゆうが「寺島町奇譚」は
つげ義春に影響をうけて書いたとのこと。滝田のほうが年長だし、
意外だったなあ。それも斜線の描き方など作風だけでなく、
テクニックまでまねたらしい。
・元旦にMXテレビで放映していた映画「トキワ荘の青春」を録画して
観る。登場人物につげ義春が出てくる。つげは赤塚不二夫とは交流が
あったようだ。しかし、どうにもとってつけたような設定には疑問だ。
それこそつげが注目されだしたのは1968年前後であるし、
「トキワ荘の青春」は1950年代だ。それがどうも
「ねじ式」の頃のつげが出てくるのだ。
・まあ、映画だからと割り切ればいいのか。ドキュメンタリーではないのだし。
- 作者: 高野慎三
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2002/09
- メディア: 文庫
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