・カフェHの店長との会話
店長:「女子の古本屋」って読んでいると泣けてきますよねえ。
やまがら:えー、岡崎さんの本で泣くんですか!?
・岡崎武志「女子の古本屋」(ちくま書房)を読み始めたばかりだった。
でも、読み進んでいくうちに店長がおっしゃったことばが
わかるようになった。この本には紆余曲折しながら古本屋になった
女性たちが岡崎さん独特のタッチで描かれている。
・わたしはまだ泣いてはいないが、泣けるという気持ちはわかる。
・はなしは変わる。11日のテレビ東京「ミューズの晩餐」に
山崎ハコが出演していた。テレビに出ているということも
驚きだが、ニコニコとしゃべっているというのが驚愕だった。
・生まれて一番最初に行ったライブは中川五郎、コンサートは
山崎ハコ。高校一年の時に「ぴあ」の御招待コーナーで
応募シールを貼って「山崎ハコ コンサート」を当てたのだ。
・当時の山崎ハコに関する知識といったら、体重が29キロしかなくて、
8月は暑くて生活ができずに入院いているという虚弱体質である……
ということだけだった。コンサートがはじまって、一曲歌った。
・「こんばんわ、ハコです*1。つぎ、歌います」といって、二曲目を
歌い始めた。じゃベリと違って歌は、凄まじくエネルギッシュだった。
二曲目が終わると「つぎ、歌います」といって三曲目が始まった。
ほとんどじゃべらずにコンサートは終わった。観客がロビーにでてくると
「山崎ハコっていいなあ」ってくちぐちに言っている。
・「なんかなあ、わかんねえなあ」というのが当時のわたしの率直な感想。
・このテレビ番組で知ったのだが、事務所の方針で暗くて無口な
山崎ハコは創られていたのだ。純情可憐な高校生をだましやがって。
[rakuten:book:12856013:detail]
*1:たこではありません