・70年代の頃、ちょっとだけ芝居を観に行ったことがある。
おんなのこを連れて。不条理や禅問答のようなせりふまわしを
わかった振りをしていた。かっこつけて。
実際のところはおもしろくもなんともなかった。
・水族館劇場は違う。「娯楽だ」って、古書ほうろうの宮地さんが
ブログに書いていたけどそのとおり。楽しめた。この感覚は
サーカスや大衆演劇に近いのかもしれない。
・サーカスや大衆演劇を知っているわけではないのだが、そう
思えるのだからしかたがない。
・昭和の時代の炭坑が舞台。むかしむかし北海道を旅した時に
聞いたはなしを思い出した。
・炭坑で落盤事故があって、坑道の奥で生き埋めになっている人がいる。
奥から「たすけてくれえ」って声が聞こえるのだけれども
どうすることもできない。
・不忍ブックストリートが関わっているイベントは、どれも地に
足がついているね。中里和人さんの写真を眺めていても、
ノスタルジーだけでは終わらしていない。その先のなにかを
見つめている。
・そんなことを思いながら、水族館劇場の駒込大観音から根津まで
歩いた。途中、日本医大病院の救急の前にNHKの中継車が止まっていた。
・あのおぞましい秋葉原事件の方が運び込まれているのだろうか。
・オープニングの舞台