「縁側一箱古本市」訪問記

荻原浩さんが直木賞か。おめでとうございます。
 もう20年ぐらい前になるかな、荻原さんが
 コピーライターだったころにいっしょに仕事を
 したことがある。そんなに深い付き合いでは
 なかったが、律儀で真面目な人だったな。
          
・17日は鷺の宮での「縁側一箱古本市」に行きました。
 この一箱古本市はベランダ本棚さんが主催。
 Asagoroという大正11年生まれの古民家を借りて
 行われました。
西武新宿線の鷺の宮駅に降りたのなんて30年ぶり
 ぐらいか。Yohooのマップをたよりに川沿いの道を
 歩きちょっと一周してしまったが、こののぼりに
 たどり着いた。

・靴の脱ぎ畳に上がる。すぐに一箱が目に入る。
 いやあ、もう店主は知り合いばかり。それに
 お客さんからも「やまがらさん」とあっちこっち
 から声がかけられる。「どうも」「げんき」
 ってな感じ。
・ひな菊さんのかき氷を食べ、、スイカをいただき
 夏休み気分。ママ猫さんの絵本の読み聞かせも 
 スムーズに始まる。この空間とママ猫さんの
 落ち着いた声があうんだなあ、これが。

・結局2時間ほどいたのであろうか。
          
・珍しく本を5冊も買ってしまった。
・幻影文庫から水木しげる「熊楠」¥200

水木しげる「熊楠」

猫楠 南方熊楠の生涯 (角川文庫ソフィア)

猫楠 南方熊楠の生涯 (角川文庫ソフィア)

 昔読んだかもしれないが……
・M&M書店から「つるとはな」創刊号 ¥500

「つるとはな」創刊号

つるとはな

つるとはな

 ぺらぺらとめくっていたら火野正平インタビューが!
 この記事の冒頭で火野正平の紹介をしているのだが、
 これが適確でまとを得ていてなるほどと感心させられた。

「感動したとか癒されたとか、大仰で安っぽい言葉を
 この人はけして口にしない」
「カメラがあろうとなかろうと、どんな人に対しても
 態度が変わらない(若くてきれいな女性は例外)」
「道端のお地蔵さんに小さく手を振っている瞬間を
 女たちは見逃していないのだ」

・インタビューは鈴木るみこさんか。覚えておこう。
 観察眼の鋭い人だなあ。
・晴山屋から梨木香歩「水辺にて」¥200

梨木香歩「水辺にて」

水辺にて on the water / off the water (ちくま文庫)

水辺にて on the water / off the water (ちくま文庫)

・晴山屋さんは初めてお目にかかる。この本は
 なにか気になっていたんだよな。
・レインボーブックスから永六輔「赤坂檜町テキサスハウス」¥400

永六輔「赤坂檜町テキサスハウス」

赤坂檜町テキサスハウス

赤坂檜町テキサスハウス

永六輔追悼ですな。レインボーさんにくいよ。
・ほくろ堂から「奥深きB級てぬぐいの世界」¥100
 自家製冊子。たぶん第二弾だと思う。おしゃれではないけれど、
 とても味わい深いデザインのてぬぐいがB級てぬぐい
 だそうです。ほくろ堂さんっぽいなあ。
          
・縁側一箱古本市は、アイデアに満ちてました。
 わたしが一番やられたと思ったのは出口調査
 帰りの際にアンケートがあるのだ。それも最近よく
 テレビでみかけるやつ。質問に答えてイエスかノーに
 丸いぽっちシールを貼る、あれ。
・このあとはモンガ堂に向かいました。