オアシス喪失。 ああ、戎SOUTH支店!

・最小の水鳥カイツブリの親子がかわいい。
 毎日、目の前の元荒川を行ったりきたりしている。
 母鳥の後ろに4匹のひなが縦に連なる。そのまわり
 を忙しそうに潜ったり浮き上がったりしているのが
 父鳥だろうか。
・昨年末から出没しているハクビシンを今週は2回も
 目撃した。エサがないのかちょっとくたびれた感じ。
 いままでつがいでいたのに1匹しか見当たらない。
 どうしたんだろう。気になる。
         
・先週の土曜日、古書西荻モンガ堂に顔だした帰り、
 久しぶりに戎で一杯やっていくかと思い店の前で
 固まった。様子が変だ。外にはみ出した焼き台がない。
 左の扉のむこうに巨大な冷蔵庫。右側はコの字カウンター
 があるが「従業員以外立ち入り禁止」の張り紙。
・この光景になにがあったのか、わからず。立ち尽くす。
 思考回路停止。くちあんぐり。瞳孔が開いているのでは
 ないかというくらい目が点。
・店の前を行ったり来たりしたが、状況は変わらず。
         
・店がないとうことだけ頭にインプットされて、ほかの戎SOUTHは
 土曜日の夜ということで賑わっているのだが入る気にはなれず
 トボトボと駅から電車に乗る。
         
・人生における何度目かの喪失感。その中でも「娘々浦和西口店」や
 神保町のJAZZ喫茶「コンボ」に相当する。いやあ戎SOUTH支店の
 場合は付き合いの年数からするとそれ以上か。
         
・このブログでは戎SOUTH支店のコの字カウンターのことは
 再三書いています。初めて行ったのが21歳だから37年も
 通ったのか。そんなに経っているとは思いもしないが。
・ここの良さはいくつもあげられるが一番はひとりでゆっくりと
 飲めること。柴又にいたころ近くのカウンターだけの
 飲み屋に行ったときのこと。主人が常連らしい客二人とゴルフの
 コンペのはなしで盛り上がっていて、わたしが注文した
 焼き鳥を忘れていて、いやな思いをしたことがある。
・戎SOUTH支店のスタッフは客とは基本的にしゃべらない。
 これが落ち着いて飲める原因。注文するとでかい声で
 復唱してくれる。これが注文を忘れないコツかも。
・大体はじめは瓶ビールのサッポロ金星。これが飲めるところ
 はなかなかない。そのあとは熱燗にしたり、焼酎ストレート
 をもらってちびちびやりながらウメで割ったり。
         
・いやあこれ以上書くまい。
・帰ってきてTwitterで検索するとことしの2月で閉店
 だった。自分の手帖をみると最後に行ったのは2月。
 閉店前だったのか。でもそれから西荻で飲んでないと
 いうことには自分でもびっくり。

・この写真はその2月に行ったときのもの。おすすめを
 黒板に書いているところ。そうそう、これを眺めながら、
 なにを食べようかなと考えている時間が好きだった。