ことしの三冊

・ことし読んだ本のなかでのベスト3。
平田俊子「(お)もろい夫婦」(思潮社

おもろい夫婦―平田俊子詩集

おもろい夫婦―平田俊子詩集

・平田さんとの出会いは、Pippoさんのイベントでした。
 高村光太郎を取り上げた対談。平田さんが智恵子の死
 に関して独特の意見を持っているのがおもしろくって。 

Pippoのポエトリーカフェ 2011年1月29日
平田俊子×Pippo 日暮里 古書信天翁
http://pippo-t.jp/newpage196.html

・そうか震災前か。ずいぶんと遠いむかしのような気がする。
・「(お)もろい夫婦」は詩集なのですが、挿画が蛭子能収
 普段はこころにしまっておくべきことをストレートにだして
 しまった……という詩。思っていることを口にだして、尚かつ、
 行動してしまう別居夫婦は怖い。
・「ピアノ・サンド」「わたしの赤くて柔らかな部分」「手紙、のち雨」も読む。
          
那須正幹(文)+西村繁男(絵)「ぼくらの地図旅行」(福音館書店

ぼくらの地図旅行 (福音館の科学シリーズ)

ぼくらの地図旅行 (福音館の科学シリーズ)

・この絵本がこどものころに出会っていたら、違う人生を歩んでいたんじゃないかな。
 この絵のなかにわたしがいるようだ。

「みる きく さわる 絵本展」2011年8月10日〜14日
練馬文化センター
http://blog.canpan.info/udsquare/archive/52
http://d.hatena.ne.jp/heno3ban/20110816

西村繁男は、この絵本展で知った。それまでは、絵本に興味なかったのに。
 ほかには「おふろやさん」「そんなことって?ある」を読む。
          
川本三郎「マイバックページ」(河出書房新社

マイ・バック・ページ - ある60年代の物語

マイ・バック・ページ - ある60年代の物語

・1960年代後半、わたしは小学生。あれは学校は木造校舎から鉄筋校舎に建て替える
 ときだった。みんなで不要になった椅子や机を壊してバリケードのように
 積み上げたことがあった。もちろん担任の先生に怒られた。
・テレビで毎日のように学園紛争のニュースが流れていて、ぼくらはそれをマネしただけ
 なんだけど、時代の熱のようなものをこどもながらに感じていたんだと思う。
・「マイバックページ」を読んでこのことを思い出した。
・1974年のNHK銀河テレビ小説黄色い涙」に出演していた保倉幸恵のことが
 でてくるとは思わなかった。永島慎二やぽえむのことも。
・きょう久しぶりに阿佐ケ谷の喫茶cobuに行った。店長さんに聞いたはなしによると
 最近の若い永島ファンは、cobuがぽえむだと勘違いしている人が多いそうだ。