・先日、行田まで仕事で行きました。このまま帰るのは
もったいないと思い深谷まで足を延ばしました。
・深谷に来たのははじめて。深谷シネマを目指します。
中山道沿いに古い町並みが続きます。ところどころ
空き地になってます。これはどこの地方都市では
同じ光景。
*
・深谷シネマは元造り酒屋だったそうです。煉瓦造りの
建物が並び趣きがあります。
・敷地内には映画館のほかに飲み屋やギャラリー、
お好み焼屋もあります。そして古本屋「須方書店」。
・なかは結構ひろいなあ。土間に本棚が並ぶ。
貸し棚もやっているようだ。
*
・深谷シネマでは塚本晋也監督「野火」を観る。
ぎりぎりに入ったので、館長のあいさつは
始まっていた。映画がはじまるまえに館長
があいさつするそうだ。
塚本晋也監督「野火」
http://nobi-movie.com/
・10年前に監督みずから戦場に行った人たちを
インタビューしてそれを元にしているので、
戦場の臨場感がはんぱない。ここまでやらなくては
戦争の悲惨さは伝わらないのかもしれない。
・これでもかこれでもかと残酷なシーンが続く。
人間極限までくると敵と戦うというより、味方に
疑心暗鬼になって、信用できなくなるのだなあ。
味方と戦っている?
・戦争は美化されてはならない、美辞麗句で語られて
はならない、というメッセージはこちらに伝わって
きた。
・通らなくてはならない隠れる場所のない平原を昼間
は避けて夜暗くなってから匍匐前進で進む兵士。
敵の米軍はそれをわかっていて強烈な照明を
あてて無数の機関銃からたまが飛び交う殺戮シーン。
このシーンは壮絶で「七人の侍」や「ワイルドバンチ」
を思い起こされた。
・リアルと言ったらそれまでなのだが、戦争の狂気。
ISもひどいことするなと思っていたが、戦争に
なったらどこでも通常では考えられないことが
起こるのだなと。
- 作者: 大岡昇平
- 出版社/メーカー: 新潮社
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・原作の大岡昇平「野火」を読んでみたくなりました。