深谷シネマ

・先日、行田まで仕事で行きました。このまま帰るのは
 もったいないと思い深谷まで足を延ばしました。
深谷に来たのははじめて。深谷シネマを目指します。
 中山道沿いに古い町並みが続きます。ところどころ
 空き地になってます。これはどこの地方都市では
 同じ光景。
         
深谷シネマは元造り酒屋だったそうです。煉瓦造りの
 建物が並び趣きがあります。



・敷地内には映画館のほかに飲み屋やギャラリー、
 お好み焼屋もあります。そして古本屋「須方書店」。

・なかは結構ひろいなあ。土間に本棚が並ぶ。
 貸し棚もやっているようだ。
         
深谷シネマでは塚本晋也監督「野火」を観る。
 ぎりぎりに入ったので、館長のあいさつは
 始まっていた。映画がはじまるまえに館長
 があいさつするそうだ。

塚本晋也監督「野火」
http://nobi-movie.com/

・10年前に監督みずから戦場に行った人たちを
 インタビューしてそれを元にしているので、
 戦場の臨場感がはんぱない。ここまでやらなくては
 戦争の悲惨さは伝わらないのかもしれない。
・これでもかこれでもかと残酷なシーンが続く。
 人間極限までくると敵と戦うというより、味方に
 疑心暗鬼になって、信用できなくなるのだなあ。
 味方と戦っている?
・戦争は美化されてはならない、美辞麗句で語られて
 はならない、というメッセージはこちらに伝わって
 きた。
・通らなくてはならない隠れる場所のない平原を昼間
 は避けて夜暗くなってから匍匐前進で進む兵士。
 敵の米軍はそれをわかっていて強烈な照明を
 あてて無数の機関銃からたまが飛び交う殺戮シーン。
 このシーンは壮絶で「七人の侍」や「ワイルドバンチ
 を思い起こされた。
・リアルと言ったらそれまでなのだが、戦争の狂気。
 ISもひどいことするなと思っていたが、戦争に
 なったらどこでも通常では考えられないことが
 起こるのだなと。

「野火」大岡昇平新潮文庫

野火(のび) (新潮文庫)

野火(のび) (新潮文庫)

・原作の大岡昇平「野火」を読んでみたくなりました。