・新年あけましておめでとうございます。
もう、どういう1年になるのでしょうね。
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・大泉学園のポラン書房が2月7日で店舗を閉めるとのツイート。
ショックです。わたしには相性のいい古本屋があって
ポラン書房はそのうちのひとつ。
・相性のいい古本屋とは、探していた本が見つかるということ。
ポラン書房は住んでいたところからちょっと遠いのでそんなに通って
いたというわけではないが、また行きたくなるお店であった。
・ここからはポラン書房訪問記録です。
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●「ニューヨークJAZZガイド」岩浪洋三(旺文社文庫)
・2008年3月9日。初めてポラン書房に行った日のようだ。たぶん、
あの重い木のドアを深呼吸して開けたのだと思う。文庫棚はいつも
買いたい本が見つかる。テーマで分類されているので見つけやすいの
かもしれない。
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●「大根役者 初代文句いうの助」伊藤雄之助(朝日書房)S43年 ¥300
・2008年8月15日。こんな本があるとは知らなかった。題名といい、
表紙のインパクトといい買うしかないという感じ。ただ、内容的には
いまひとつで途中で投げ出している。
・この時だったか、「ボン書店の幻」内堀弘(白地社)を見つけた。
探していた本なので、やったと思ったが裏表紙に「非売品」と書いて
あってガックリ。まあ、でもはじめてこの本お拝むことができた。
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●「街の記憶」石橋総合印刷(非売品)1989年 ¥420
・2010年8月13日。この本は1989年当時の神保町の記録。著名人が寄稿して
いて写真もたっぷりあった。赤瀬川原平が美学校の先生をしていた1980年
頃のことを書いていて、授業が終わると生徒たちとみんなで三崎町の大衆酒場
「後楽」に繰り出したと書いてある。「後楽」は学生のころよく通っていた酒場。
もしかしたら赤瀬川原平とすれ違っていたかもしれない。この本、一箱で売って
しまったのだ。いまとなっては後悔しています。
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●「ビートルズ日本公演パンフ」
●「ビートルズ1964USAツアーパンフ(ポスター付き)」
・2010年8月21日。「夏のイロイロ箱市」にて。一週間後にまた出かけてい
るのだな。この日にことはこのブログに詳しいのでそちらをみてください。
この二つのパンフを手にしたときは狂喜乱舞。
いままで最大の掘り出しものじゃないか。日本公演パンフはすごく充実していて
湯川れい子など何人もの音楽評論家がぎっしりと書いている。内田裕也やドリフ
なんかの前座の写真まで載っている。USAツアーのほうはポスターつきであり、
こんなものがこんなに安く手に入っていいのだろうかと興奮していました。
・このふたつ後日、知り合いの古本屋さんに鑑定してもらたらレプリカであることが
判明しました。ちょっとがっかりはしましたが束の間の夢を手にしました。
●「架空の庭」矢川澄子(大和書房)¥740
・2011年5月12日。この本のことはよく覚えていないし手元にない。
・このころは武蔵境に住んでいて、ポラン書房に行くのにはひばりヶ丘
まで長くバスに乗ってそこから西武池袋線で大泉学園なのでずいぶんと
時間がかかった。
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●「新編・谷根千路地事典」(住まいの図書館出版)
・2013年5月20日。この二冊にしたってなかなか出会える本ではない。
過去の記事を参照してください。
●「どらネコ文太」本間千恵子(講談社)S51年 ¥300
・2014年3月12日。池袋リブロ古本市で。ポラン書房のブースで購入。
おもしろいのだがこのような催事のときでもポラン書房の本が目につき
買ってしまう。「どらネコ文太」はわたしが興味を持った数少ない少女
漫画。見つけたときの興奮と言ったら、もうあなた。
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●「落語無頼語録」大西信行(角川文庫)¥150
・2014年7月27日。「落語無頼語録」はずっと探してた本
なのでほんとうれしかった。
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・2016年6月2日。カラーブックスのなかでも人気のある「こけし」。
これが200円というのがいいところ。
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●「ふくのゆのけいちゃん」秋山とも子(こどものとも)¥55
●「じろうひとりででんしゃにのる」中西恵子(こどものとも)¥55
●「しきぶとんさんかけぶとんさんまくらさん」高野文子
(こどものとも)¥55
・2017年7月26日。店頭で1冊55円の「こどものとも」あさるのは
楽しみでした。
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●「そのばしのぎの犯罪 第一部 第二部 特装版」永島慎二(青林堂)
・2017年12月21日。いやあ、この本に出会えるとは。感無量でした。
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●「三文役者の無責任放言録」殿山泰司(角川文庫)
・2019年1月2日。この日はこの後モンガ堂へはしご。大泉学園から
バスで青梅街道車庫。青梅街道車庫で荻窪行に乗り換えて桃井四丁目。
これも長いバスの旅でした。
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・それにしても残念でならない。コロナ禍で東京へ、古本屋へ行くことを
自粛しているのでお店には行けない。ただ思い出だけが残ることに。